貧しくても幸福に生きる日々

金儲けに必死にならず、楽な生活をお伝えします。

退屈な時間の過ごし方で5年後10年後に違いが出る

スマートフォンやゲームアプリが普及し始めた頃に聞くようになった「スキマ時間」という言葉があります。もしかすると昔から使われてたのかもしれませんが、私は数年前に急に耳にするようになりました。それは駅で電車を待ってる間とか、食事が終わって昼休みが明ける前とか、数分か場合によっては1分前後の時間を指すようです。スマートフォンのゲームやニュースアプリ運営者は、その細切れの短い時間をなんとか利用者を捕まえて収益に繋げようと今も努力しているのでしょう。

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たとえば駅のホームで電車を待ってる1、2分の間というのはスマートフォンが無ければ何に使ったでしょうか。ぼんやりしている人もいるでしょうし、鞄から新聞や文庫本を取り出して読む人もいるでしょう。これは電車に乗ってる間にも言えますが、何かを待っている時間をどのように使うかで比較的近い将来に影響が出てきます。
大学受験を控えた高校生を想像すれば分かりやすいのですが、彼らはちょっとでも待つ暇があれば英単語カードや単語帳を取り出して暗記しています。現代ならスマートフォンでリスニング問題も聞けますし、英単語を覚えるアプリもあるでしょう。受験生のように目標がはっきりしていて、成果が問われる時期も明確ならば少しの時間も惜しんで努力する人が世の中にはたくさんいます。しかし、彼らと同じくらいの情熱を持って勉強を続けている社会人はどれほどいるでしょうか。おそらく100分の1にも満たないのではないかと思います。
受験生の真剣さから学べる事は、受験をしてそれに合格するという類の明確な目標を持てば努力できるという事です。サラリーマンとして、あるいは自営業者として、そのような明確な目標を持つ事は簡単ではないかもしれませんが、職業上の資格試験やTOEICやTOEFLなど、将来の職能や収入が向上するための試験はひとつやふたつあるはずです。難しいのはそこに切実さを持って取り組む事ではないでしょうか。
私たちは20歳を過ぎれば自然に肉体が衰えて、体力も記憶力も低下の一途を辿ります。しかしそれは何も訓練や学習をしなかった場合であって、効果的な運動を続けたり、学習を続ける事で多くの能力は維持したり伸ばしたりする事も可能です。残された人生を、ただ右肩下がりに過ごすのはとても寂しい事だと私は思います。もちろん衰える部分もありますが、何か自分の得意な分野、情熱を注げる分野だけは出来る限り能力を伸ばし続け、知識を増やし続ける事が充実した豊かな生活に繋がると私は思います。それがお金や社会的評価に限らなくても、愛情と情熱を持って取り組む仕事は誰かから認められる日がきっと来ると思います。
私はいろいろな分野に興味や関心が移り、特に何の専門知識があるわけでもないのですが、それでも興味の続く限りは関連する書籍を読んだり多くの資料に触れていたいと思います。ふと生まれる短い時間も無駄にせずに、積み重ねでいつか花開く日を待ちたいと思います。