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外国語を学ぶべき最大の理由は思考の広がりです

タイトルがこれから書く内容を一言で表しているのですが、語学を学ぶ利点はたくさんあります。
年代にもよりますが、学生の間は受験科目の言語を学べば希望の学校や学部に行ける確立が高まります。これは受験勉強として当然の事ですが。社会人であれば、出世に有利だったり、取引先が広がったりと収入や売上を増やす大きな要素になります。これも人が語学を学ぶ主な動機でしょう。

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今の時代はインターネットで国外の情報を簡単に得られます。しかしそれには当然発信された言語を理解できなければいけません。外国語で書く事ができれば、その言語圏の人々への情報発信も簡単にできます。
また、単純な情報のやりとりだけでなく、人間同士のコミュニケーションが広がるという利点もあります。違う言語の話者は当然違うバックグラウンドを持っているでしょうから、その交流は日本語の文化圏から外れた珍しいものになるでしょう。
しかし、最大の利点は人間同士の交流の先にある、異文化を理解する事です。言葉というのは、それ自体に深い文化性を持っています。例えば英語の[Bar]は、酒場や審判を表す場合もありますが、元々は古いフランス語が語源で「棒」の意味でした。[Bar]が手すりを表した事から法廷の意味になり、また棒のように差し渡す意味からカウンターを指すようにもなりました。そのような言葉の意味の広がりや連なりから、異なる文化における様々な概念に触れる事ができます。
人間は沈思黙考している時にも言葉を使っています。声に出したり文字に書いたりしなくても、頭の中で言葉を連ねる事で考えています。外国語を喋れる人は、ほぼ間違いなく外国語で考える事もできるでしょう。そうしないと滑らかに言葉が続かないはずです。そして、考える内容は、使う言語によってかなりの違いも出てくると思います。例えば英語で考えれば明確な論理と結論が導かれ、逆に日本語で考えれば情緒的な理由と結論になったりという事もあり得ます。
使える言語、考える言語を増やすという事は、自分にとっての思考のルールやルートを増やしてくれるという事です。それは世界や社会を多角的、立体的に見せてくれますし、当然より正しい姿が見えやすくなります。人生は一度しかありませんが、複数の言語に熟達すれば、複数の文化の恩恵を享受できると言えるでしょう。
ぜひ時間を作って語学学習に取り組んでみてください。後悔する人はいないはずです。
自戒を込めてこの記事を書きました。