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自分なりのエコロジーを見つけませんか

エコロジーとは英語で書くと「ecology」で、辞書を見ると人間を含めた生物と環境の相互作用を研究する学問、生態学の事であり、生態学的に見た環境の意味もあります。一般には、地球環境に比較的良い事全般の意味でも使われます。

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しかし何が環境に良くて何が良くないのかはとても難しい事です。例えばペットボトルをリサイクルした繊維で作った服は環境に良いような気がします。しかしそもそも飲み物を持ち運ぶためにプラスチックのボトルを使う事が環境負荷が少ない事かと言えばそうでもないでしょう。今でも高速道路のサービスエリアなどにある、紙コップのベンダーは、コーヒーや清涼飲料水の元となる粉末を、内部に引き込んだ水道水と合わせてその場で混ぜます。補充するのは粉末なので軽くて多量に運べますし、水分は水道管から取れるのでペットボトルやアルミ缶よりも比較的環境負荷は低いでしょう。しかし外出先で自販機を使うよりも、自宅から水筒などを持参した方がさらにエコですし、結局のところ私達が見聞きする多くの「エコ」は特定の商品やサービスを売ろうとする供給側のセールストークになっています。
より地球環境に負荷の少ない、他の生物に迷惑をかけない生活を心がけるならば、テレビや雑誌でアピールされるエコ商品とは別の判断基準が必要になってきます。それは個人個人で違っていてもいいと思うのですが、私の場合は「そのモノを自然に還すためにどの程度人が手を加えないといけないか」を基準にしています。これは言い換えれば持続可能性の問題ですし、世代間倫理とも言えると思います。例えばペットボトルは、作られるのに原油を採取し、様々な石油製品に精製し、それに熱や圧力をかけて成型するという過程があるでしょう。またこれを自然に還すには、特別な微生物を用いるか、人間の寿命よりも遥かに長い時間をかける必要があります。つまり、ペットボトルは相当に人の手がかかる作られ方をしていて、人の手をかけなければ自然に還らないという意味でも私はエコロジー的ではないと判断します。
飲み物を運ぶなら、竹で作った水筒などなら、比較的作られ方も簡単ですし、土の上に放置すれば長くても数年ですっかり分解されるでしょう。
常に地球環境や生物学について考えながら生活するのは疲れますから、ぜひ自分なりの単純な指標を持たれる事をお勧めします。