貧しくても幸福に生きる日々

金儲けに必死にならず、楽な生活をお伝えします。

両親(祖父母)に甘える子育て

私は結婚が少し遅い方でしたが、幸いな事に数か月後に妊娠、翌年出産という経過を辿りました。
初めての子育ては大変な事ばかりでしたが、そもそも夫婦二人で新生児や乳児を育てる事の不自然さをだんだんと感じるようになりました。両親と子供だけの核家族が一般化したのも我々やもう1世代くらいの間だし、それまでは大家族や村組織で子育てを助け合ってきたのが人類だと思います。
実際に赤ん坊と生活してみると、生まれてから1年以上、3歳になるくらいまではほんのわずかな時間目を離しただけで大けがをしたり命を失う危険が身の回りに溢れています。当然生活もありますから、両親の少なくともどちらか片方は仕事のために会社へ行ったり作業に集中しなければいけません。寝る事も食べる事も、とにかく子供優先で慢性的に睡眠不足で疲労が蓄積していきます。
10代後半から20代前半なら体力で乗り切れるのかもしれませんが、30代も半ばになるとこの幸福な労役はいつどのようにして軽減されていくのか、それまで耐えられるのかと不安に思う時もありました。
私は成人後に両親が離婚していて(いわゆる熟年離婚)、父と母がお互い離婚したくなる気持ちも分かる程度には両親それぞれと距離を取ってきました。それでも孫の誕生は本当に喜んでくれたし、ちょっと顔を見せるだけでそれまで見た事もなかったような嬉しそうな顔をします。その喜び方を見て、「あ、親孝行って孫がいればチョロイな」と思ったものです。

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それからはタダの外食先として、時々は両親と食事をするようになりました。比較的ストレスの少ない母とは、週一ペースで食事をしています。もう少し成長したら一日預けて遊びに行ったり、お泊りさせて飲みに行ったりしてみたいとも思っています。
基本的には成人して親に頼る事はみっともない、恥ずかしい事だという意識がありました。でも両親が私を育てた時代とはすっかり世の中が変わってしまっているし、何より頼る事で彼らを喜ばせる事ができるなら何も遠慮しなくていいんだと思い直しました。家族っていうのは本来的には子育てをするチームなんだと思います。もちろんいろんな家族の形があって、どれも否定する意図はありませんが、一人や二人であんなか弱い生き物をを何年も養育するのは無理があり過ぎると思います。
もし昔の私のように、親と反りが合わないとか、プライドが許さないとか内面的な理由で頼らずにがんばってしまっているお父さんやお母さんがいたら、子供のためにも少し割り切って甘えてみる事をお勧めします。