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南海トラフ大地震を想像してみる

皆さんは大地震などで被災した時の備えをしていますか?東日本大震災から6年以上が過ぎて、当時の混乱も記憶から遠ざかっているかもしれません。でも地震はいつ来るか分かりませんし、南海トラフ地震が起これば関東から九州にかけての広範な地域で再び東日本大震災と同じような被害になるとも言われています。南海トラフは30年以内に70%程度の確率で起こると言われていて、長いスパンで見れば覚悟をしておかなければいけない重大なリスクです。

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南海トラフの備えで一番大事な事はおそらく太平洋側の海沿いに住んだり働いたりしない事だと思います。もし地震が起これば大規模な津波も予想されますから、津波の被害をまともに受けそうな土地は暮らすのを避けるのが一番効果的な対策でしょう。
そうは言っても勤務先を自由に選べる人は多数派ではないでしょうし、津波の来そうな場所に先祖伝来の土地屋敷があるという人もいるかと思います。合理的に考えれば津波被害が予想される土地はタイミングを見て売却し、そういう土地に勤務先があれば転勤を申し出るか転職するかを選ぶのがいいでしょう。しかしなかなかそういう重大な決断を、いつ来るか分らない地震のためにできる人も多くはないと思います。だからと言って自分が生きている間には大地震は起こらないと高をくくって生活するのではなく、いつか起こった時にその被害を最小限に留められるような対策を日ごろからしておく方が理性的ではないでしょうか。
まず一番大切な自分と家族の命を守るために、自分の家や職場で起こり得る被害を予測して避難先や連絡方法を決めておきましょう。たとえば10mの津波が来ると予想される土地ならば、家族全員が10m以上の高台に津波到達までに避難できる計画を立てなければいけません。避難方法は徒歩なのか車なのか、また家族のうち仕事や学校で外に出ている人がいたらどうやって連絡して合流するのかという取り決めも必要でしょう。
次には被災後にも生活に困らないように財産を守る必要があります。補償内容や特約に注意して地震保険などに加入しておきましょう。また避難の際に持ち出せないような形、金やプラチナなどの貴金属で財産を保管するのはナンセンスでしょう。預金や証券として金融機関に預けて、万一通帳や印鑑が無くても引き出せるようなバックアップを日ごろから取っておきましょう。
万が一、地震津波で家を失ってしまっても命と財産があれば何とか生活を立て直せるでしょう。しかし思い出の品は失われると再び戻ってこないので、せめて写真やビデオなどはクラウドストレージサービスなどを日ごろから利用して、完全に無くなってしまわないようにしておくのがお勧めです。
個人的には何の財産もありませんが、家族を守るためには頭を使って、何としてでも幸せな暮らしを再び始められるように備えたいと思います。

 お時間のある方は地震に関して以前書いた記事もご覧ください。