貧しくても幸福に生きる日々

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自分の会社がブラックかもしれないと思った時にチェックするべきポイント

 労働基準法をはじめとした法令違反やハラスメントが横行する会社を「ブラック企業」と呼ぶのが一般的になりました。しかし一般化する過程で少し意味が広がりすぎていたり、判断基準が個人の境遇や感じ方に強く影響されているケースが時々見られるようになってきたので私が考える客観的なブラック企業の判断基準をまとめてみたいと思います。f:id:mazshear:20170522225309j:plain

職場で頻繁に怒鳴り声が聞こえる

あなた自身が上司から怒鳴られている場合はすぐにその職場から逃げ出すべきですが、あなた以外の従業員が怒鳴られている、または取引先や場合によって顧客が怒鳴られているような会社もまずブラック企業と言えるでしょう。営業職の社員が売り上げが上がらなくて叱責されるというのはよく聞く話ですが、大声で罵倒すれば一種の暴力行為ですし、それが他の人から見られている場所ならばその人の名誉や尊厳を傷つけるハラスメントの側面もあるでしょう。とにかく怒鳴り声や罵声が珍しくない、慣れてしまうような職場はすぐに辞める準備をしましょう。もちろん物理的に殴る蹴るの暴力があればすぐに警察に訴えて賠償金をせしめてから退職しましょう。

給料が上がる見込みがない

入社1年目や2年目は給料が安くて生活するのがギリギリという事もあるでしょう。日本の企業においては勤続年数に応じて給与が上がっていくのが一般的ですので、入社直後は収入が少なくても長く勤めていればその分習得した知識や職能が給与や賞与に反映されるのが当然です。しかし、世の中にはいくら長く勤めても、どれほど知識や職能を高めても一切給与に反映されない、全くと言っていいほど給与が上がらない企業というものが存在します。そういった企業では働くだけ搾取されるのが明らかですので、すぐにでも転職活動を始めた方がいいでしょう。判断基準としては自分と同じような学歴やキャリアで、3年から5年程度長く勤めている人の待遇を見て、自分とほとんど変わらないと感じたら危険信号です。または同業他社との比較で明らかな差があれば客観的に自分の雇用条件を調べてみて転職を考えましょう。

法令違反が日常茶飯事である

これが最もブラック企業の核となる部分ですが、異常な長時間労働や残業代の不払い、年休取得をさせないなど労働基準法を無視した労働環境であればすぐに退職を考えた方がいいでしょう。そして退職を決意したら辞表を出す前に客観的な証拠を集めて労働基準局に訴えましょう。上手くいけば未払い残業代などを受け取れますし、会社に残る同僚の労働条件が少しは良くなるかもしれません。 また労働基準法に則った労働環境にあったとしても、業務内容自体に法令違反や法的にグレーな内容が含まれている場合は速やかに転職をお勧めします。例えば性風俗に関係する仕事やハイハイ商法、健康器具や教材の訪問販売、一括借り上げアパート経営など社会的に問題とされるような業務は長く続けてもキャリアとして評価されにくいものです。法律スレスレの行為を日常的に行っていると倫理観がマヒしてしまいますので、仕事の中で罪悪感を感じるような事があれば一度冷静になって続けるべきか考えてみましょう。

もしあなたが、ここに挙げた基準に複数該当する職場に務めているなら心身の健康を害する前に転職の準備を始める事をお勧めします。万が一、うつ状態やストレス性疾患などの症状が出ている場合は明日からでも休みを取って、医師に相談した上で傷病休暇を取得する事をお勧めします。

部屋や職場の片づけは作業効率を上げる

皆さんは普段からお部屋や職場の掃除をこまめにやっていますか?私はあまり整理整頓が得意でないので、油断すると身の回りがいつの間にか散らかっています。それはそれで落ち着くし特に気にならないので、周囲の人から指摘されるまではそのままになっています。
でも時々仕事が行き詰ったり、気持ちが沈んで作業が進まなくなってしまった時に集中して整理や掃除をする事にしています。滅多にしない雑巾がけを延々やったり、コンロの五徳を丁寧に洗ったり時間のかかる事をまるで現実逃避のように集中してやります。その作業自体には生産性はないというか、特に誰かから評価される訳ではないのですが、それが終わるとまるで別人のように本来の仕事や作業に集中して効率もずっと上がります。f:id:mazshear:20170519224630j:plain

もちろん単純に片づけの効能というのもあって、モノを探す時間が節約できるという事です。何かする度にあの書類はどこだっけとか料理中に調味料を探したりしていては時間の無駄だしミスの元です。これは物理的な事だけじゃなくて、パソコンやスマホのデータにも言えます。デスクトップやホーム画面が整理されずにいろんなファイルやアプリが散らかっているとあまり効率的ではないですよね。
人間楽しい事をやっている時は体力の限界まで続けることができますが、仕方なくやってる事については早々にブレーキがかかって前に進まなくなるものです。時々頭を切り替えて気持ちをリセットしてあげる事が大事だと思うのですが、私の場合それが掃除や片づけなのです。
気が進まない作業はまず取り掛かるまでに他の事をしてしまったり、勉強が嫌いだった中学生時代を思い出すような情けない大人ですが、いざ始めてしまえば何とかなるものです。コーヒーを飲む、軽い運動をする、SNSを眺めるなどいろいろと気分転換の方法はありますが、それをシステム化してしまって、「これをすれば仕事が捗る」という思い込みを自分に与えてしまえばかなりの部分がコントロールできるような気がします。
フィギアスケートの選手の誰かも演技の前に集中するために必ず聞く音楽があるという話をしていた気がしますし、何かこれというスイッチを見つけると100%の実力が発揮できるのでしょうね。

 

南海トラフ大地震を想像してみる

皆さんは大地震などで被災した時の備えをしていますか?東日本大震災から6年以上が過ぎて、当時の混乱も記憶から遠ざかっているかもしれません。でも地震はいつ来るか分かりませんし、南海トラフ地震が起これば関東から九州にかけての広範な地域で再び東日本大震災と同じような被害になるとも言われています。南海トラフは30年以内に70%程度の確率で起こると言われていて、長いスパンで見れば覚悟をしておかなければいけない重大なリスクです。

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南海トラフの備えで一番大事な事はおそらく太平洋側の海沿いに住んだり働いたりしない事だと思います。もし地震が起これば大規模な津波も予想されますから、津波の被害をまともに受けそうな土地は暮らすのを避けるのが一番効果的な対策でしょう。
そうは言っても勤務先を自由に選べる人は多数派ではないでしょうし、津波の来そうな場所に先祖伝来の土地屋敷があるという人もいるかと思います。合理的に考えれば津波被害が予想される土地はタイミングを見て売却し、そういう土地に勤務先があれば転勤を申し出るか転職するかを選ぶのがいいでしょう。しかしなかなかそういう重大な決断を、いつ来るか分らない地震のためにできる人も多くはないと思います。だからと言って自分が生きている間には大地震は起こらないと高をくくって生活するのではなく、いつか起こった時にその被害を最小限に留められるような対策を日ごろからしておく方が理性的ではないでしょうか。
まず一番大切な自分と家族の命を守るために、自分の家や職場で起こり得る被害を予測して避難先や連絡方法を決めておきましょう。たとえば10mの津波が来ると予想される土地ならば、家族全員が10m以上の高台に津波到達までに避難できる計画を立てなければいけません。避難方法は徒歩なのか車なのか、また家族のうち仕事や学校で外に出ている人がいたらどうやって連絡して合流するのかという取り決めも必要でしょう。
次には被災後にも生活に困らないように財産を守る必要があります。補償内容や特約に注意して地震保険などに加入しておきましょう。また避難の際に持ち出せないような形、金やプラチナなどの貴金属で財産を保管するのはナンセンスでしょう。預金や証券として金融機関に預けて、万一通帳や印鑑が無くても引き出せるようなバックアップを日ごろから取っておきましょう。
万が一、地震津波で家を失ってしまっても命と財産があれば何とか生活を立て直せるでしょう。しかし思い出の品は失われると再び戻ってこないので、せめて写真やビデオなどはクラウドストレージサービスなどを日ごろから利用して、完全に無くなってしまわないようにしておくのがお勧めです。
個人的には何の財産もありませんが、家族を守るためには頭を使って、何としてでも幸せな暮らしを再び始められるように備えたいと思います。

 お時間のある方は地震に関して以前書いた記事もご覧ください。

 

子育て世代が中古車を買う時はISOFIX(チャイルドシート取り付け規格)に注目しよう

ISOFIX(アイエスオーフィックス、またはアイソフィックス)って聞いたことありますか?あまりなじみがないかもしれませんが、これは車の座席にチャイルドシートを固定する国際規格です。
今までの一般的なチャイルドシートは3点式のシートベルトを使って固定されていましたが、実は確実に取り付けをするのが難しくて取り付けの不具合による事故が多発していたそうです。私も実体験として、シートベルトが緩かったりきちんと溝にかかっていなかったりという事が何度かありました。

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幸い今までは子どもを乗せた状態で交通事故に遭っていないものの、万が一の事を考えると常にキチンとしておきたいと思います。
私は最近中古車を買って車を乗り替えたんですが、買ってしまってから後悔した事が一つありました。それはISOFIX対応じゃない車を選んでしまった事です。
2012年7月以降発売の車には軽自動車でもアイソフィックスに対応することが義務付けられているそうで、原則的には全ての車の後部座席に取付用のアンカーがあるはずです。(二人乗りのスポーツカーとかにはないと思います)例えばトヨタのアクアなども後部座席の背もたれに「ISOFIX」のタグがついていて、シートの隙間に手を入れると金属のバーが手に触れました。
ISOFIX対応のチャイルドシートは取付が簡単で確実なので、子育て世代はぜひ対応した車に乗った方がいいと思います。新車を買えばほぼ確実に対応していますが、中古車を選ぶときにはまず年式が2012年7月より新しい車を選べば大丈夫だと思います。それより少し古くても対応している車種もあるらしいので、欲しい車の年式が2012年以前の場合は特に注意してISOFIXに対応するか確認してから購入するようにしましょう。
おじいちゃんやおあばんあちゃん、親戚などが中古車を買おうとしている時にもぜひISOFIX対応を勧めておいた方がチャイルドシートを移動させて子どもを乗せてもらったりし易いと思います。


お時間があればチャイルドシートのことを書いた別の記事もご覧ください。

子供の服がかぶってしまう問題について

小学生以下の子供は親が服を買い与えるのが普通だと思います。中学生以上になれば自分で選ぶようになると思いますが、いわゆる未就学児童の子供服はいろいろ悩ましい事もありますよね。

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たとえばアカチャンホンポとか西松屋、バースデーとかあるいはしまむらのようなお店が近くにあればとても便利で困りません。でも同じ店を利用していると保育園や幼稚園の友達と同じ服を着せてしまう事が時々あります。
気にしなければ別にいいんでしょうけど、そのかぶった服がセールで499円で買ったものだったらちょっと恥ずかしい気持ちになりますね。そんな安い服を買わなければいいという解決方法もありますが、やっぱり洋服にかけられる金額はそれほど多くありませんし、安くても体と季節に合った服を着せたいですし、汚れるからとか痛むからとかいう理由で元気に遊ぶ子どもの遊び方を制限したくないのです。ですから私の価値観として子供服はそれほど大切に長く着るものではなくて、子供を暑さ寒さから守ってくれて、少しだけ親の目を楽しませてくれるものです。
さて、じゃあどこでどんな服を買うのがいいかといえば、今の時代はやっぱりネットで買うのがお手軽だし安上がりにもなります。子どもが寝た後にゆっくり選ぶこともできますし、パートナーにLINEやメッセンジャーでリンクを送って相談もできます。かぶり問題が起きないようにご近所には教えないんですが、例えばアンシャンテというショップは品揃えも豊富でモデルになっている子供も日本人らしい顔つきなので自分の子供や知り合いの子供の服を選ぶ時にも想像しやすいですね。少量ならメール便で送料も安いのでお勧めです。
楽天とかにもいろいろショップはあると思うんですが、デザインがちかちかして情報が多くて疲れてしまう(つい他のショップの物をみて物欲を刺激されたり)ので最近は買い物する時はアマゾンとかもあまり使わないようになってしまいました。考えてみたら楽天Amazonイオンモールみたいなもので、何でもありすぎると探すだけで疲れますよね。私はなるべく自分の欲望を静かにさせておきたいので、ネットショップを使う時も専門店というか関係ないものが目に入らないようなサイトを選ぶような習慣になってきました。

「花キューピット」を調べていたら「ウィリアムブグロー」にたどり着く

今日は母の日という事で、近所のお花屋さんは朝から忙しそうでした。Twitterを見ていると知り合いが「花キューピットで母にカーネーションを贈ります」と書いてあって、あれ?と思いました。確かにキューピットという表記はよく目にするけど正しくはキューピッドじゃないのかなと。全国的な大きなサービス名だからキューピッドの方が正しいんじゃないかと思って調べたら、「花キューピット」が正式名称でした。
そもそも「キューピッド」が正しくて「キューピット」が間違いというのもそこまで厳密なものではなくて、英語圏では「Cupid」と書いて発音も[kjúːpɪd]なのでどちらかと言えばキューピッドと書く方が近いというくらいでしょうか。キューピットの方が日本語として発音しやすいから訛って定着したんでしょうね。さらに遡ればキューピッドはギリシャ神話の神様で、愛の神様であるエロスと同じだとも言われます。神様の名前としてはoが付いて「Cupido」、読み方は「クピードー」や「クピド」でだんだんとキューピットからは遠くなってきました。それでも私たちがイメージするキューピッドとほぼ同じ姿で描かれてきました。

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上の絵を描いたウィリアムブグローは19世紀のフランスで活躍した画家で、オルセー美術館にある「ビーナスの誕生」などが有名です。当時の価値基準によってか、多くの宗教画を残し、キューピッドもたくさん描いています。ビーナスの後ろに集団で描かれてもいますし、人間の肖像画のようなリアルな構図で描かれてもいます。ブグローの絵画はアカデミズム美術の代表と言われ、写実的ではあるものの、写実主義とは逆に具体的なモチーフから普遍的なテーマを描いていると言われます。実はブグローは生前の華々しい評価とは裏腹に、死後およそ100年間は全く評価されなかったそうです。アカデミズム美術はアバンギャルド美術に批判されその価値を貶められていたと考えれます。しかしアヴァンギャルド(前衛美術)自体が権威性を帯びて批判され始めるとブグローらの評価も再び上がってきました。
私は写実主義画家のギュスターブクールベが好きですが、改めてアカデミズム画家ウィリアムブグローの絵を見てみると作者が意図したような普遍性に惹かれる気持ちがありました。いつか大規模なブグロー展が日本で開かれたら見に行きたいですね。どうでもいですが、池袋でブグロー展が開かれたら面白いと思ったんですが、大きな美術館がないから実現はしなそうですね。

子どもの死亡事故がなくなるようにチャイルドシートを必ず使いましょう

愛知県一宮市で78歳の女性と2歳の子どもが交通事故で亡くなったニュースを見ました。運転してたのが子供のひいおばあちゃんだったそうで、本人や親族の気持ちを想像するといたたまれない気持ちになります。事故の原因はよく分っていませんが、二人が亡くなってしまった理由のひとつは助手席で一緒にシートベルトを締めていたからだと言われています。子どもの死因は肝臓を損傷した事だそうで、膝にのせていた高齢女性の体重も衝突のショックで腹部に受けてしまったのだと思います。本当に痛ましいことです。

6歳未満の子どもが自動車に乗る時にはチャイルドシートを使用するように法律で義務付けられています。私は個人的に義務とかルールは好きじゃなくて極力少ない方がいいと考えていますが、子どもをチャイルドシートに座らせると義務付けている事は受け入れられますしいいことだと思います。それでも罰則は1点の減点だけで反則金などはありませんし、もう少し厳しくしてもいいんじゃないかと思うくらいです。

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今回の事故も、おそらく正しくチャイルドシートに座らされていれば子どもの命は助かったのではないかと思います。子育てをしている親からすれば常識ですが、自分の子育ての時期に法律(平成12年改正、道路交通法第71条の3第4項)ができていなかった世代はたまに預かったり送り迎えをする時にまでチャイルドシートをするのは面倒だと思っているかもしれません。しかも往々にして小さい子どもはチャイルドシートに座るのを嫌がりますから、無理に座らせるとかわいそうという気持ちあるでしょう。しかし歳を取ると自覚のあるなしに関わらず視力や判断力はだんだんと衰えてきますし、短い時間、短い距離だからと油断していると今回のような悲劇になってしまうかもしれません。

この悲しい事故を教訓に、自分が運転する時だけでなくおじいちゃんやおばあちゃん、友人の車に子どもを乗せる時にもチャイルドシートの用意を必ずしようと思いました。チャイルドシートの乗せ換えは面倒ですが、子供の命には比べる事ができません。ぜひ皆さんもせめて法律で決められている6歳以下の子どもには、チャイルドシートを安全に使用してください。もう二度とこのようなニュースを目にしなくていいように祈っています。