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催眠商法(ハイハイ商法)の被害から老人を守るにはどうすればいいか

最近地方都市の少しさびれた商店街などで催眠商法の店舗をよく見かけます。しばらく空き店舗だと思っていたら、ある日突然多数の老人が並んだり集まったりしている事がありますが、十中八九催眠商法です。
催眠商法はハイハイ商法とも呼ばれ、日用品や食品を無料で配ったり異常に安い価格で販売して気分を高揚させ、最終的に数十万円を超える健康器具などを売りつける商法です。

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スーパーの催事スペースに催眠商法の店舗ができているのを見た事がありますが、事業者はとてもフレンドリーで笑顔を振りまいていました。しばらくの間座っているだけで健康になれるという触れ込みで、毎日通ってください、ご近所さんを誘って来てくださいと呼びかけていました。私たちの感覚からすれば、どう見ても怪しいし非科学的に見えますが、多くの老人が連日集まっているようでした。
端的に言えば、催眠商法に引っかかる老人たちは孤独なのだと思います。○○体験会のような場所に誘われても、それを話す肉親がいなかったり、相談すれば止めてくれるような親しい隣人もいないのかもしれません。そういう寂しい高齢者を標的にして、親切で親しげに接する催眠商法事業者はとても卑劣で許しがたい存在です。
私は自分自身や肉親が被害を受けたわけではないので、特定の事業者を訴えたり消費者センターに相談したりといった事はしませんが、一般論として催眠商法の被害を減らすためには何が有効かを考えていました。そして最も大切なのは、老人を孤独にしないという事です。自分の親や親戚に、特に用事がなくても様子を聞くような電話をするとか、近所で顔を合わせる老人と話をする機会を増やすとか、何かあった時に相談してもらえるような関係でいなければいけません。また、身の回りに催眠商法と思われる店舗を見つけたら、広くご近所と情報を共有して、注意喚起するのも有効でしょう。
まずは肉親と日々の出来事を話し合える習慣を、次いで近隣住民とも世間話のできる関係を日ごろから大切にしておきましょう。逆に言えば、そういった関係が希薄だからこそ催眠商法が成立する訳で、私たちの暮らし方を少し変えればこういった悪徳商法はぐっと減るのではないでしょうか。