貧しくても幸福に生きる日々

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地震報道についての感想

熊本県を中心に大分や九州各県では今日も余震とみられる地震が続きました。この記事を書いている時点で41人の死亡が確認され、避難者は19万人に上ると報道されています。まだ道路の寸断などで救助や調査のされてない地区もあると見られ、被害者の数はさらに増えるだろうと思われます。

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14日の震度7地震から4日間、普段はあまり見ないテレビをよく見ましたが、多くの事を知らせてくれました。直前に起きた地震の規模や被害の様子をはじめとして、今後の予想や避難所の状況など、詳細な報道が続いています。しかし、南阿蘇村の学生向けアパートで1階部分が潰されてしまっている映像など、決して見たいと望んでいない光景も多く目にしました。第一報では、まだ潰れたアパートの中に住民が閉じ込められているだろうという状況でした。残念な事に、潰れたアパートの中では二人の大学生が亡くなっていました。私たちテレビの視聴者は、二十歳前後の若者が押し潰され亡くなっている現場を見せられていたのです。
関東大震災の時にも、津波に浚われる車や人など、中継で次々にショッキングな映像を目の当たりにしました。地震津波など、災害の状況を伝えるのは必要な事かもしれません。しかし、目の前で人が死んでいく、死んでしまっている光景を、衆目に晒す正当な理由があるでしょうか。私は無いと思います。
民法各社は視聴率競争の原理が働き、NHKも他局を意識した番組構成が行われるようです。毎日毎日少しでも注目を集める映像を求めて制作されるテレビの現場は、とっくの昔に一般人の感覚から遊離してしまっているのでしょう。いったい誰が、亡くなった人に圧し掛かる瓦礫の山を見たいと思うでしょうか。また亡くなった人の生前の写真や、知人が語るエピソードを聞きたいと思うのでしょうか。私には分かりません。
通常のワイドショーなどでも同じような作られ方なのかもしれませんが、見る人の恐怖や悲しみをむやみに煽り立てる番組は誰をも幸せにしないのではないでしょうか。
テレビの速報は頼りになる部分もありますが、気持ちを掻き乱す無神経な番組が多すぎるので、極力見ない生活に戻りたいと思います。もしあなたも同じような気持ちでしたら、勇気を持ってテレビから遠ざかりましょう。被災地への支援のためにも、冷静に考えて自分にできて求められている事を行いたいと思います。