貧しくても幸福に生きる日々

金儲けに必死にならず、楽な生活をお伝えします。

食べ物が口に入るまでを想像する。

最近世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事という本が話題になっています。健康に関する情報は毎日毎日テレビでもやっているし、何をいまさらと思われるかもしれませんが、どこが話題かと言えば今まで身体に良いと思われていた色々な食品が、実は良くないと医学的な観点から言われているところでしょう。

f:id:mazshear:20180519154149j:plain

私は自分があまり野菜が好きではないので、せめて果物を多めにとろうと思って子どもには毎朝100%のジュースを飲ませるようにしていました。砂糖は子どもの成長にとって良くないと思っているのですが、果物の甘味であるジュースなら健康にいいだろうと思っていました。でもフルーツジュースを飲む人の方が、飲まない人に比べて肥満になりやすく、糖尿病のリスクも高いそうです。

私の個人的な推測ですが、これは単にジュースが体に悪いというストレートな因果関係ではないと思います。やはり果物を絞った果汁だけを習慣的に飲むという行為は、その不自然な甘さに身体が慣れてしまって、ジュース以外にもいろいろな甘みを身体が欲してしまう結果なのではないかと思います。

ご飯が糖尿病の原因になるというのは一般に知られてきましたが、白米だけでなく小麦粉も、植物の状態から食品に変わる過程で「精製」されているかが健康に良いか悪いかの境目だそうです。玄米や全粒粉は同じ炭水化物でもむしろ健康にいいそうです。しかし、それらを精製して美味しくしてしまった白米や小麦粉は、長期間習慣的に食べ続けるとやがて糖尿病をはじめとした病気の原因になるそうです。

医学的な根拠があると言っても、単純に何種類かの食べ物が人を病気にするわけではないと思います。それらの食べ物を取り続けるようなライフスタイル、食事習慣が少しずつその人の健康を蝕んでいくのではないでしょうか。私は食べ物を選ぶ時に健康に良いかどうかの目安として、その食品の生産方法や採取方法がシンプルに想像できるかという事を考えます。例えば大根やニンジンなら畑に生えているところが想像できますし、卵やキノコも想像できます。逆にレトルト食品などは原材料の種類が多く、表示を見ても具体的にどんなものか分らないものも多く書いてあります。そういった自分では作り方が分らないような加工食品は避けた方が健康にはいいでしょう。

また、その食品がどれほどの距離を運ばれてきたのかにも注意しています。特に野菜は同じ都道府県内で採れたものがいいですし、少なくとも日本国内で採れたものを選ぶようにしています。また、その食べ物が食べられるようになるまでどれくらいの時間がかかったかも時々考えます。野菜は数カ月で成長しますし、果物も1年に一度はまとまった量が採れます。しかし牛や豚という食肉は年単位で飼育されますから、植物性の食品に比べると長い時間がかかって私たちの食卓に並びます。私はベジタリアンではないので牛や豚も普通に食べますが、それでも時間という基準で見ればなるべく減らしたい食品ではあります。

本の内容とはずれるかもしれませんが「比較的近い場所で、数カ月以内の労力で生産された、シンプルな食品を使って食事を用意する」のが私の健康法です。